彼女日記
「もう見て~笑っちゃう」といいながら彼女は自分の髪型を見せてきた。
確かに、家を出た時と今とじゃ美容院に行ったの?と聞きたくなるくらい彼女の髪型は変わっていた。
彼女は外国に行ったときに本当に日本人?といわれるようなとてもかわいいパーマを持っている。
チリチリではなく所謂外国のかわいい子供によくあるような髪の毛だ。
ドライヤーをすれば普段それは顔を出すことはないが、
今日みたいな雨が+風の日にはドライヤーのセットなんて意味をなさない。
「これじゃ私、昨日の夜強いパーマかけたとお客様に思われちゃうよ」
二日連続会うお客様に会いに行くので、そんなことを気にしていた。
というより気にするふりをしていたのかな。
彼女がこのパーマを気に入ってることを私は知っている。
スーツに似合わないからと、ロングの時はわざわざストレートをかけたいたが
本当は自の髪の毛が好きなんだ。
だってそれが彼女の素なんだもんな。
私も彼女が素で居る時が一番好きだ。
家に帰っても彼女はすごく穏やかだった。
明日が土曜日だからだろうか。それとも昨日気が済むまで泣いたからだろうか。
「今日はねこんな気分なの」
といいENYAのDark Sky Islandを流し始めた。
これは旅行先のホテルで出会って好きになった曲だから、
今日の彼女は本当に楽しい気分なんだなという事が伝わった。