彼女日記

さっきまで泣いていて、「生きる意味が分からない。生きているのが辛い」

なんて騒いでいたのが噓のように、

お風呂後のスキンケアを一生懸命している彼女が居た。

 

本当に生きているのが辛かったら、そんなに一生懸命何個もクリームなんて

塗らないよ

って言いたいが、そこは心にしまってそんな彼女をみていた。

 

最後のクリームを塗り終わった後、まるで”どうよ”とでもいう様な顔で

ニコっとこちらをみた。

てっかてかになった彼女に向ってGOODを示し、彼女の満足したような顔を見る。

 

私はそんな彼女の顔が好きなんだ。と思った。

 

今日は仕事が本当に忙しく辛かったらしく、

帰宅してわんわん泣いていた。

 

彼女は少し完璧主義な所があるので時間内に思っていたすべてのタスクが終わらなかった自分を責めていた。

 

完璧なひとなんていないんだから、そういう日もあるよ。

 

といっても彼女は

「私の完璧なんて一般人の50点くらいだもん」といいまた泣き出してしまった。

 

残念ながら私にはこうなった彼女を立ちなおさせる力がまだない。

まだそれは彼女の中にあるのだ。

 

そんな時間も過ごしたが今はスキンケアに満足したのか、

早く寝る前の読書の時間に入りたいのか、とろんとした目で私を読んでいる。

 

彼女が今日も良い夢をみれますように。